VRChat 非公式日本語ドキュメント

iOS向けにビルドしてテストする

このガイドでは、iOSデバイスをUnityに接続してVRChatコンテンツをテストする方法を説明します。「Build and Test(ビルドしてテスト)」機能を使用すると、VRChatに公開することなく、ワールドやアバターを素早くテストできます。

Build and Testの準備

iOS向けにBuild and Testを使用するには、Unityプロジェクトのセットアップを行い、iOSデバイスをSDKに接続する必要があります。

iOS Build Support Unityモジュールのセットアップ

VRChatコンテンツをiOS向けにビルドまたは公開するには、UnityのiOS Build Supportモジュールをインストールする必要があります。以下の手順に従ってインストールしてください。

  1. Unity Hubを開き、左側の「インストール(Installs)」に移動します。
  2. プロジェクトで使用しているUnityバージョンのインストール項目を探します(現在推奨されているバージョンは2022.3.22f1です)。
  • インストール項目のエディターパスの下に「iOS」と表示されていれば、モジュールは既にインストール済みです。その場合は「プロジェクトのセットアップ」に進んでください。

Unity Install with iOS Module

  1. 該当するバージョンの横にある歯車アイコンをクリックし、「モジュールを加える(Add modules)」を選択します。
  2. 「iOS Build Support」を見つけて、横のチェックボックスにチェックを入れます。
  3. 「続行(Continue)」をクリックして、iOSビルドサポートモジュールをインストールします。

これで、iOS向けにワールドやアバターをビルドできるようになります。

プロジェクトをiOSターゲットに設定する

  1. 「VRChat SDK」メニューから「Show Control Panel」を選択し、Builderタブを開いてSDKパネルを表示します。

  2. 「Select Platform」セクションを探し、「iOS」に変更してください。

  3. プラットフォームをiOSに切り替えると、コンソールに[VTP] Listening on port 9002... が表示されるはずです。 表示されない場合はデバッグ手順を参照してください。

VRChat Test Protocol

iOS向けのビルドおよびテストには、SDKとiOSデバイス間の通信を円滑にするためにVRChat Test Protocol (VTP) が使用されます。

SDKはVTPを使用してワールドやアバターのファイルをローカルネットワーク経由でiOSデバイスに送信するため、iOSクライアント上でビルドの結果を即座に確認することができます。

SDKとiOSデバイスの接続

iOSアプリの設定でローカルIPアドレスを入力することで、SDKとiOSデバイスを接続できます。

  1. SDKを実行しているマシンのローカルIPアドレスは、SDK設定タブの「Show Local IP Address」ボタンを押すことで確認できます。
  2. SDK設定パネルで確認したローカルIPアドレスを、iOSアプリ内の「Settings」→「Apps」→「VRChat」→「SDK IP Address」に入力してください。
  3. VRChatを起動し、「Play」ボタンを押してワールドに入ります。
  4. ワールドの読み込みが完了すると、ローカルネットワーク経由での通信許可を求めるメッセージが表示される場合があります。VRChat Test Protocolがデバイスと通信できるようにするため、必ず許可してください。
  5. ローカルネットワークの権限を許可した後、SDKコンソールを確認して接続が成功したかどうかを確認してください。「[VTP] Client connected.」というメッセージと、接続されたデバイスの詳細が表示されるはずです。表示されない場合は、デバッグ手順を参照してください。
  6. これで「Build and Test」をクリックして、iOSデバイス上で直接コンテンツをテストできるようになります。

アバターをテストする場合、メインメニューの「Avatars」セクション内にある「SDK Test Avatars」タブから確認できます。

テスト用アバターを選択した後は、そのアバターを再度ビルドすると自動的に最新のビルドに切り替わります。

接続トラブルのデバッグ

iOSデバイスとSDK間の接続が確立できない場合は、以下の手順に従って問題をデバッグしてください。

  • SDKでiOSプラットフォームに切り替えた後、「[VTP] Listening on port 9002...」が表示されない場合は、他のエディタでiOSが選択された状態で開かれていないことを確認してください。また、ポート9002を他のアプリケーションが使用していないことを確認してください(ポートは一度に1つのアプリケーションしか使用できません)。

  • コンソールに「[VTP] Listening on port 9002...」と表示されているにもかかわらず、接続が確立できない場合:

  • SDKの「Settings」タブに表示されているIPアドレスが、VRChat iOSアプリの設定ページ(「Settings」→「Apps」→「VRChat」→「SDK IP Address」)にあるIPアドレスと一致していることを確認してください。

  • SDKをインストールしたマシンとiOSデバイスが、同じWi-Fiネットワークに接続されていることを確認してください。

  • iOSデバイスでローカルネットワークへのアクセスが許可されていることを確認してください。「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「ローカルネットワーク」の順に進み、VRChatアプリを見つけて権限を有効にします。

  • SDKをインストールしたマシンでローカルネットワークへのアクセスが許可されていることを確認してください。Windowsの場合、「Windows セキュリティ」というタイトルのプロンプトが表示されるので、「パブリックネットワーク」のチェックボックスをオンにした状態で「アクセスを許可」をクリックする必要があります。

Windows local network access permission prompt

  • 以前にアクセスを拒否してしまい、プロンプトが再表示されない可能性があります。その場合は、Windows Defender ファイアウォールで該当するルールを探し、アクセスを許可する必要があります。

    • これが原因かどうかを素早く確認するためにファイアウォールを一時的に無効にすることもできますが、以下の手順に従ってUnityのローカルネットワークアクセスを許可する方がはるかに安全です。
  • WindowsでUnityエディタのローカルアクセスを有効にする手順:

    1. 「ファイアウォール」を検索して「Windows Defender ファイアウォール」を開き、「受信の規則」を探します。
    2. 受信の規則の一覧から、「Unity Editor」という名前の規則を探します。
    3. 「Unity Editor」という名前で、赤い円にバツ印がついている規則があれば削除してください。

Disallowed Windows firewall rule for Unity Editor

  1. Unityエディターを再起動します。起動後(プラットフォームがiOSに設定されている状態で)、ローカルネットワークへのアクセス許可を求める「Windows セキュリティ」のダイアログが表示されるはずです。

VPNの使用について

  • VTPはローカルネットワーク経由で通信を行うため、VPNの設定によってはSDKとiOSデバイス間の接続が妨げられることがあります。VTPを使用する際は、VPNを無効にすることをお勧めします。

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