Release 3.5.3 Beta
概要
今回のリリースでは、World SDKのUIを全面的に見直し、新しいUdonの機能を公開しました。また、SDKおよびClientSim全体にわたるいくつかの問題を修正しています。
このバージョンはversion 3.6.0に置き換わりました。Version 3.5.3はベータテストを行いましたが、正式リリースには至りませんでした。
新機能
- クリエイター向け Worlds SDK に大幅なアップデートが行われました!多数の追加要素を含むメジャーアップデートです。内容は以下の通りです。
- Worlds SDK 内のほぼすべてのカスタムインスペクターを書き直しました。
- HelpURL(コンポーネントのクエスチョンマーク)を更新し、VRChat ドキュメントへ確実に誘導するようにしました(驚きですね)。
- Add Component -> VRChat セクションに約20個のコンポーネントを適切に追加しました。
- SDK の Two-Factor Authentication(二要素認証)フィールドで、6桁の数字を入力した際に Verify ボタンを押さなくても自動的に送信されるようになりました。
- ワールドクリエイターが Udon を介して
UnityEngine.Physics.bounceThresholdの値を変更できるようになりました。こちらの Canny リクエストに対応したものです。- これにより、物理演算ベースのワールドにとって重要な「オブジェクトが跳ねるべきか否か」の制御を、クリエイターがより細かく行えるようになります。
変更点
- レイヤー 3、6、7 が VRChat 用の予約レイヤーになりました。以前はこれらは Unity によって内部的に予約されていましたが、Unity 2022 で解放されました。
- 今後 VRChat はこれらを内部用途として予約し、このレイヤーにあるオブジェクトはデフォルトレイヤーに移動します。これはクリエイター向けドキュメントのこちらに反映されています。
修正
- Standard Lite シェーダーの Emission 機能が壊れていた問題を修正しました。
- 初期化直後にデフォルトの VRC ワールドシーンをアップロードしようとすると、ネットワーク ID の割り当てに失敗するというエラーが発生する問題を修正しました。
- VRChat Avatars SDK のサンプル Dynamic Robot Avatar を使用した際に Unity の警告が出る問題を修正しました。
- 不足していた文字列メソッドを Udon に公開しました。こちらの Canny のリクエスト に対応するものです。
Trim、TrimStart、TrimEndなどの特定のバリエーションは以前の Unity 2019 では使用可能でしたが、Unity 2022 ではコンパイルの問題を引き起こしていました。今回の修正でこれらの回帰問題を解消しています。
ClientSim
- 入力軸にデッドゾーンを追加し、ジョイスティックのドリフト問題を修正しました。GitHubのissueに対応しています。
- ClientSimを更新し、VRChatの動作をより正確にシミュレートするため、完全な言語名ではなくIETF言語コードを使用するようにしました。
公開 API の変更点
ShaderValidationの SDK メソッドは、ValidationUtilsクラスに移動されました。ValidationUtilsのメソッドシグネチャが変更されました。これらのメソッドを使用している場合は、コードの更新が必要になる可能性があります!
既知の不具合
- シーンを開いた直後に、U# Behaviour を持つプレハブ内の GameObject を選択すると、その U# Behaviour のすぐ下にあるコンポーネントの GUI が表示されないことがあります。一度選択を解除して再度プレハブを選択し直すと解決します。
- Buffer Particles が Unity 2019 と同じように動作しません。コミュニティメンバーの hfcRed 氏による回避策はこちらを参照してください。
UsePassを使用している別のシェーダーからシェーダーグラフの参照を更新する際、エディタがクラッシュすることがあります。これは Unity 2022.3.6f1 の不具合であり、2022.3.14f1 で修正されています。- Unity 2022 では、Unity の IMGUI 内で未処理の例外が発生した際に、Rider のデバッガーが停止してしまうことがあります。
- 詳細については、こちらの回避策および JetBrains のバグトラッカーを参照してください。
最終更新: